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失禁を考える

治療で治る可能性の高い尿の漏れ

日本コンチネンス協会 幡野さん 004.23


付随時あるいは無意識に尿がもれる失禁にはいろいろなタイプがあるが、運動(骨盤底筋訓練)、薬、手術で改善する。


●失禁とは

付随時、あるいは無意識な尿の漏れが衛生的、社会的に問題になり、それが客観的に認められることである。

●排尿のメカニズム
(1)尿は腎臓→尿管→膀胱→尿道→体外という過程で生成される。
(2)畜尿とは膀胱に尿を蓄えることで、排尿とは膀胱から尿管を通って排出されること。
(3)尿管の長さは女性は3cm、男性は15cmあり、男性の尿管は直角にまがる箇所が2カ所ある。女性は尿が漏れやすく、男性は尿がでにくい。尿は平均一日1500ccでる。一日4回は正常。膀胱をからっぽにするのは細菌感染になる。20ccぐらいためて就寝するのがいい。

●尿失禁のタイプ
(1)畜尿障害によっておこる失禁
せきやくしゃみで漏れる腹圧性の失禁と我慢できずに漏れる切迫性の失禁がある。いわゆる夜尿症も神経の未発達で漏れる畜尿障害である。便秘や肥満は障害になる。


(2)排尿障害によっておこる失禁
前立腺肥大により膀胱に尿がたまりすぎてあふれる溢流性失禁


(3)その他
環境が悪くて漏れる(トイレが遠くて間に合わないなど)機能性失禁や排尿の回数が一日10回以上になる頻尿がある。頻尿は精神的なもの。

●タイプ別対処方法
(1)腹圧性尿失禁筋肉
尿道をしめる筋肉をきたえる骨盤底筋訓練を行う。3カ月ぐらい続ける根気が必要だが、3人中2人は必ず改善する。 薬 手術としてコラーゲンの注入療法がある。尿道を狭くする手術で2年前から始まり、1日の入院でおわり保険もきく。最低2回手術する。


(2)
切迫性尿失禁
膀胱が勝手に縮もうとする反射を抑え、膀胱の容量をふやす抗コリン剤がきく。尿意をがまんしながら膀胱をひろげる膀胱訓練も効果ある。


(3)
溢流性尿失禁
残尿があるととどまった尿が細菌で汚染されやすいのではやい医師の診断が必要。排尿困難の治療として前立腺の手術。残尿の除去として管を尿道から膀胱にいれておこなう間歇自己導尿。精神面のケア


(4)
機能性尿失禁
運動機能障害が原因であれば治療・機能回復訓練、住環境の整備、福祉資源・福祉用具の活用
痴呆が原因であれば排尿・尿意のサインを知り、室内便器の活用などトイレをわかりやすく工夫する。